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村松 久和*; 田中 栄司*; 石井 寛子*; 伊東 誉*; 三沢 雅志*; 三浦 太一*; 小泉 光生; 長 明彦; 関根 俊明; 藤田 雄三*; et al.
KURRI-TR, 0, p.102 - 106, 1996/02
メスバウア遷移における核電荷半径の変化R/Rは、異性体シフトを生じる有効核電荷半径という。メスバウアスペクトルの異性体シフトはR/Rと核位置での電子密度の積に比例するので、R/Rの値が知られていれば、異性体シフトの測定からプローブ原子の電子状態を定量的に議論できる。本研究では、アルカリ元素のメスバウア核種として有用なCsについて、81keV遷移のR/Rを求める実験を行った。Csの親核Xeをイオン注入した試料について、核位置での電子密度は高分解能内部転換電子測定から、異性体シフトはCsClを吸収体にしたメウバウア測定から求め、予備的ではあるが、R/R~0.510を得た。
村松 久和*; 伊東 誉*; 三沢 雅志*; 三浦 太一*; 小泉 光生; 長 明彦; 関根 俊明; 藤田 雄三*; 小俣 和夫*; 矢永 誠人*; et al.
Hyperfine Interactions (C), p.396 - 399, 1996/01
RIをプローブとする核物性的研究として、メスバウア核Csの81keVの遷移について、遷移の前後の核電荷半径の変化R/Rを求める実験を行った。R/R0の場合、R/Rと核位置での電子密度の積に比例して、メスバウアスペクトルに異性体シフトを生じる。外殻電子の状態は位置での電子密度に反映されるので、異性体シフトの測定からプローブ原子の置かれている状態を定量的に議論するためにR/Rの値が必要である。本研究では、Csの親核Xeをイオン注入した試料について、核位置での電子密度は高分解能内部転移電子測定から、異性体ソフトはCsClを吸収体にしたメスバウア測定から求め、予備的ではあるが、R/R0.510を得た。
浅井 雅人*; 小島 康明*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明; 柴田 理尋*; 山本 洋*; 河出 清*
KURRI-KR-3, 0, p.36 - 40, 1996/00
高崎研TIARAのISOL(オンライン同位体分離器)を用いて重イオン核融合・粒子蒸発反応で生成する短寿命アイソトープの崩壊及び核構造を研究している。この研究では崩壊の後の励起状態から連続的に放射される2本の線の角度相関がエネルギー準位のスピン、遷移の多重極度などの重要な情報を与えるが、有意の結果を得るには多数の事象を蓄積しなければならない。この測定を限られたマシンタイムの中で行うために5台のGe検出器を用いて、90°から170°の間で9個の角度について同時にデータが収集できるシステムを設置した。これがMo(Ar,3Pn)La()Baの反応の研究において有効に働くことを実証した。
浅井 雅人*; 小島 康明*; 長 明彦; 小泉 光生; 関根 俊明; 柴田 理尋*; 山本 洋*; 河出 清*
ENAM 95: Int. Conf. on Exotic Nuclei and Atomic Masses, 0, p.539 - 540, 1995/00
質量数130付近のXe-Ba-Ce原子核は、原子核変形の遷移領域として興味深く、詳細な核分光学的データの蓄積が望まれている。本研究では、Ba原子核の低エネルギー・低スピン準位構造を高崎研TIARA-ISOLに設置した-角度相関測定装置によって調べた。Mo(Ar,3pn)La反応で生成したLaの崩壊による娘核Baの線角度相関データから、0、2及び4準位を見い出すと共に、遷移のE2/M1混合比及びB(E2)比を求めた。これらの実験値は、相互作用するボソン模型2によって概ね説明できることが分った。
関根 俊明
第4版実験化学講座,14; 核・放射線, p.83 - 111, 1992/00
核の崩壊に関する分光学的実験を行うに当って必要となる原子核に関する理論、並びに実験法を次のような項目について解説した。1.同位体の存在範囲と原子核構造の概観、a.殻模型、b.対相互作用、c.四重極相互作用と核変形、d.統一模型、e.Nilsson模型:変形殻模型、f.相互作用するボソン模型、2.核分光実験と崩壊図の作成、a.核分光の測定項目、b.測定試料と検出器系、c.データ収集、d.崩壊図の作成、3.崩壊と選択則、a.崩壊・陽子崩壊、b.崩壊と荷電スピン、Wignerの超多重項、c.遷移と内部転換、-角度相関
浅井 雅人; 塚田 和明; 佐藤 望*; 佐藤 哲也; 豊嶋 厚史; 石井 哲朗; 宮下 直*; 金谷 佑亮*; 柴田 理尋*; 嶋 洋佑*
no journal, ,
Rfの-同時計数測定および高分解能線微細構造測定実験を行い、Rfの核構造に関する新たな情報を取得した。崩壊に伴い放出される2本の線の存在を再確認するとともに、遷移エネルギーを精度よく決定することに成功した。これらの実験結果からRfの基底状態や核異性体準位のスピン・パリティ、中性子軌道配位を推定し、更に重い超重核の軌道配位や変形度の変化に関する情報を得た。
浅井 雅人; 塚田 和明; 佐藤 望*; 佐藤 哲也; 豊嶋 厚史; 石井 哲朗; 宮下 直*; 金谷 佑亮*; 嶋 洋佑*; 柴田 理尋*
no journal, ,
Rfの崩壊核分光実験を行い、Rfの核構造に関する新しい実験データを取得した。-同時計数測定によりRfの崩壊に伴って放出される2本の線の存在を再確認するとともに、高分解能線微細構造測定により遷移エネルギーを精度よく決定することに成功した。これらの実験結果からRfの基底状態や核異性体準位のスピン・パリティ、中性子軌道配位を推定し、更に重い超重核の軌道配位や変形度の変化に関する情報を得た。